患者
Kさん  70代  男性  あま市七宝町

 

来院
平成29年4月

 

症状
1ヶ月ほどまえから、朝起きた時に右腕の痛みを感じていた。
最初はそのうち治るだろうと思っていたが、どんどんひどくなり、
現在は左腕にも痛みを感じる。

腕を上げようとすると痛みがさらに強くなり、手の感覚も鈍いような
しびれたような変な感じがする。

服を着るのも一苦労な状態で、痛みで眠れないのもツラい。
所見
腕の可動域、前方向に120度、横方向に140度
首の骨と骨の間が狭いため、神経に圧迫が起きており知覚が鈍くなっている。
腕の筋肉も硬いが、それよりも首~肩の筋肉が硬いことによる
動きの制限と痛みが強いと思われる。

 

治療内容と経過
1回目の施術直後では動きがかなり改善され、腕をひねる時に痛みを
感じる程度だったが、1日経つと元に戻ってしまった。

3回目の施術で痛みが無くなり、違和感に変わった。
この時には手の感覚も元に戻った。

5回目の時では施術の間隔を少し空けてみた結果、腕の前側にわずかに
痛みを感じる程度だった。

この時点で、この先起こり得る身体の異変や症状の危険性と定期的な
メンテナンスの重要性を説明し、Kさんに納得していただいた上で
治療の継続を望まなかったので、治療終了としました。

 

考察
Kさんはお仕事をしてた時による首の骨の狭さと、背中が丸まった
猫背姿勢とそれによる顎を突き出した姿勢の悪さが、根本的な
原因と考えられます。

そして目の疲れや肩のコリが蓄積し、首から出て腕に行く神経を
圧迫してしまい、痛みと感覚の麻痺が起きていました。

さらに、普段腕を大きく動かすこともなかったので、使わなかった
腕の筋肉が硬くなってしまい、今回のような症状となりました。