こんにちは、かとう七宝治療院
院長の加藤です。
当ブログ記事では皆様に笑顔でイキイキと暮らしていただくために、
健康の大切さに気付いてもらい、元気で幸せな未来を歩むための
お手伝いをさせていただいております。
前回の冬の乾燥対策は空気も肌も潤そうでは、お肌を
潤すための水分についてお話ししました。
ですが、水分だけ足してもお肌の乾燥は防げません…
今回は水分の蒸発を防いでくれる油分と、お肌の潤いに
直結する角質層についてお話したいと思います。
ポイントは以下の点になります。
①水分の蒸発を防ぐ皮脂膜
②お肌の潤いを保つ角質層
③潤いのあるお肌を作る
①水分の蒸発を防ぐ皮脂膜
お肌にどれだけ水分を与えても、浸透する前に乾いてしまえば
効果は半減してしまいます。
それをラップのように覆って乾燥や刺激から守ってくれるのが皮脂膜です。
皮脂膜は皮脂と汗が混ざり合ってできており、天然の保湿クリームと
言われております。
ですが、年齢や環境の変化で皮脂が分泌量が減ると、皮脂膜がうまく形成されず
乾燥しやすく外部からの刺激に弱い肌になってしまいます。
さらに皮脂はお肌を弱酸性に保ち、表皮の常在菌の住む環境を整えていますが、
分泌量が減ると常在菌のバランスが崩れ、ニキビができたり敏感肌になったりします。
皮脂が多いとテカリなどが気になりますが、
『皮脂=悪ではない』ので取り過ぎには注意しましょう!
②お肌の潤いを保つ角質層とは?
角質層とはおよそ0.02㎜のサランラップのように薄い膜です。
その薄い膜の中に「角質細胞」が10~20の層になっており、その隙間を
「角質細胞間脂質」が埋めています。
ちょうどレンガとセメントをイメージしてもらえると、分かりやすいかと思います。
レンガが「角質細胞」でセメントが「角質細胞間脂質」です。
・角質細胞
中に「ケラチン」というタンパク質がたくさんあり、水分を含むと柔らかく
なる性質があります。
さらにNMF(天然保湿因子)と呼ばれる物も含まれ、NMFは自身の4倍もの
水分を吸着し保有します。
・角質細胞間脂質
この脂質は少し変わっており、水となじみやすい性質を持っています。
この性質は脂質の中にある「セラミド」のおかげです。
「セラミド」は脂質の半分以上を占めており、水分を何重にも挟み込む
ことで保水します。
この構造をラメラ構造と呼びます。
このように角質層は水分をたくさん保持するチカラがあり、それがお肌の
潤いと表面の柔らかさの源になります。
皮脂膜と角質層、この2つで乾燥や外からの刺激からお肌を守り、肌の
内部に異物(細菌やウイルス)などが入らないようにすることから
肌のバリア機能と呼ばれています。
③潤いのあるお肌を作るには
角質層がお肌の潤いには重要、というお話をしましたが、潤いのある肌を
保つには肌の生まれ変わりが大切となります。
・まずは表皮の仕組みから
表皮は【角質層/顆粒層/有棘層/基底層】の4つの層に別れており、
それぞれ重要な役割があります。
基底層
新しい表皮細胞が生まれてくる場所です。メラニン色素もここにストックされます。
有棘層
表皮細胞への酸素や栄養の補給、老廃物などの交換を行うため、リンパ液で満たされている層
顆粒層
保湿成分(セラミドやNMF)を生成したり、紫外線を屈折させて奥にいくのを防ぐ層
細胞の核がなくなり、角質になる準備をしています。
角質層
一番表面の組織で紫外線や乾燥、汚れ、外的なショックから皮膚を守る層です。
表皮細胞は基底層で生まれ、基底層→有棘層→顆粒層→角質層と順番に表皮の層へ
移行していき、最後は垢となって剥がれ落ちます。
この表皮の生まれ変わりを肌のターンオーバーと呼びます。
・ターンオーバーのサイクル
基底層で生まれた表皮細胞は14日間かけて角質層へ移行し、14日後垢として
剥がれ落ちると言われています。
ですがこれは、20歳前後の健康な肌が前提となります。
ターンオーバーが遅ければシミが沈着しやすく、くすんだ肌になり、早ければ
敏感肌などの問題が出てきます。
つまり
健康な肌=正常なターンオーバー
となり、透明感のある、潤った柔らかい肌となるためには根本から健康にしていくことにより
健康=美しいお肌に生まれ変わることができます。
*最後に
健康肌ですが、メディアで取り上げられることがあるのでご存知の方も多いとは
思いますが、美容鍼では、お肌のサイクルを活性化し且つ健康的なお肌にしていくことが
期待できます。
当院ではさらに通常の美容鍼よりもアンチエイジングに特化した方法で美容鍼を提供しており
ます。
乾燥が気になるこの季節、ぜひお試しください。