五十肩のセルフケア には痛みや炎症の有無が重要になります。
痛みが強い時や炎症が強い時はその時に合ったセルフケアを
行いましょう。
基本的に炎症があるときはセルフケアをしてはいけません。
拘縮期という炎症がある程度落ち着いた時期からケアを
始めていきます。
前回の記事では、電気治療・冷やす・鍛えると、知らないと
間違えてしまう五十肩のケアについてお話しました。
(五十肩のケアは間違えると逆効果)
今回は、当院が実際に五十肩の患者さまに指導している
五十肩のケア方法を、ご紹介いたします。
五十肩のセルフケア は痛みの有無から
五十肩のセルフケア を行う前に痛みや炎症の有無を調べましょう。
安静にしていても激しく痛む場合や炎症が強い場合は
まだケアを行うタイミングではありません。
痛みを我慢して無理やりやっても効果は出ないので、
まずは痛みや炎症が落ち着くのを待ちます。
焦らずに始めるのが大切です。
痛みが強い場合はこの体操
五十肩の痛みの出方は人によって様々で、強い痛みの場合もあれば
軽い場合もあります。
この体操は痛みが強い人が行うのに適した体操です。
・用意するもの
500㎜のペットボトルまたは1㎏のダンベル
・振り子体操
1.五十肩側の手にペットボトルを持ちます。
2.痛まない角度で椅子などに手をつき、少し前かがみになります。
3.肩が痛まない程度に前方へ手を振ります。
4.同じように肩が痛まない程度に後方へ手を振ります。
5.左に手を振ります。
6.右に手を振ります。
7.円を描くように動かします。
8.同じように反対の円を描くように動かします。
9.10往復を1回とし、最初は無理をせず1日1回程度。
慣れてきたら徐々に回数を増やします。
※激痛、痛みが強い場合は無理をせず、異変を感じたらすぐに
中止してください
五十肩の改善にはここが重要
五十肩になっている患者さまのほとんどが、棘下筋に異常を
きたしており、痛みや炎症が起きています。
ここをほぐすだけでも、かなり改善するケースもあります。
・棘下筋
肩甲骨から腕に走る筋肉で、カーテンを開くような、腕を外側に開く
動作に関与します。
この筋肉が緩むと腕を回しやすくなったり、シートベルトを
締める動きが楽になります。
・用意するもの
市販のマッサージ器具(写真のはダイソーで購入)
・棘下筋のほぐし方
<上から>
1.ほぐしたい手と反対の手で器具を持ち、肩甲骨の上から
棘下筋に当てます。
2.器具で棘下筋を軽く押さえながら肩を回す。
<脇の下から>
3.ほぐしたい手と反対の手で器具を持ち、脇の下から
棘下筋に当てます。
4.器具で棘下筋を軽く押さえながら肩を回す。
コツとしては、力を使って押さないようにすることです。
器具で押さえるのではなく、腕を回すことによって筋肉を当てに
いくイメージで行うと緩みやすくなります。
同じ場所ばかりじゃなく、少しずつ場所をずらしながら全体的に
ほぐしていきましょう。
やり過ぎると筋肉を傷つけて炎症を起こしてしまうので、1回
20秒ほどを1日1~3回、慣らしながら行ってください。
棘下筋は、なぜ主な原因になるのか解明されていませんが、当院
では棘下筋を治療することで、五十肩の改善が見られることが
多いので、少しずつ緩めるのをオススメしております。
*最後に
五十肩のケアは、状態をみて行うことが大切です。
炎症がまだあるようなら、無理に体操したりほぐしたりせず、炎症を
取ることを優先してください。
大丈夫だとは思いますが、何事もやり過ぎは良くありません。
無理にやり過ぎて、悪化させてしまうことだけはご注意ください。
かとう七宝治療院は
皆様に笑顔でイキイキと暮らしていただくために、
健康の大切さに気付いてもらい、元気で幸せな未来を歩むための
お手伝いをさせていただいております。
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(→当院の五十肩治療が効く理由)